『DroneRoofer（ドローンルーファー）』は、ドローン機体や操作アプリ、ドローン保険に加え、飛行許可申請の代行サポートなども受けられる、屋根点検のパッケージサービスです。ドローンを飛ばせない場所や飛行高度に制限がある場所ではロックがかかり、障害物を察知するセンサーも搭載されているので、住宅が密集した場所などでも安全にドローン点検を行えます。
今回は『DroneRoofer』を活用している堀江板金様の代表、堀江岳様に話をお聞きしました。同社は東京都杉並区に事務所を置く板金業者で、東京圏を中心に事業を展開しています。かつては板金工事が中心でしたが、『DroneRoofer』の導入をきっかけに、ドローンによる屋根点検もメイン事業のひとつとして打ち出すようになりました。
貴社の状況に合う適切な、 DroneRooferの活用方法がわかります。
- ・外装点検を誰でも、安全に実施したい
- ・積算や見積など提案準備を効率化したい
- ・リフォーム提案で他社と差別化したい
目次
建造物の多様性やお客様の心理的ハードルの高さに対応するべく、『DroneRoofer』を導入
御社の事業について教えてください。
主に、板金工事や外装工事を行っております。以前は新築のアパートなどをメインにすることが多かったのですが、人口減少に伴って市場の動向が変わり、今後は中古物件のリフォームが増えてくるということで、リフォーム物件の屋根の張り替えなども行うようになりました。
―――『DroneRoofer』を導入するまでの経緯を教えてください。
市場変化に伴う企業方針の転換がドローンを導入するきっかけです。近年は3階建て以上の建物や屋根の勾配が急な建物も増えてきて、人が登って行う屋根点検に伴う危険性が増しています。
さらに、最近増えている屋根工事の悪徳な訪問販売も問題で、各所で注意喚起が行われている状況です。そのため、人が登って屋根点検を行うことを渋るお客様も多くなってきました。お客様に安心して屋根点検を受けていただくためにも、人が登ること以外の点検方法を模索する必要があったのです。
ドローンを使っての屋根点検には以前から興味はあったのですが、自分でも操作できるのか、導入したとしても使い続けられるのかといった不安があって、導入に踏み切れずにいました。そんな時に『DroneRoofer』を知ったんです。担当者様のお話を聞いたところ、特別な技術や資格は不要とのことですし、機体やアプリの操作も簡単そうだったので、これなら試す価値があると思って導入を決めました。
屋根点検を人からドローンへ移行。「ドローン空撮」をメイン事業のひとつとして大きく宣伝！
―――初めて『DroneRoofer』を使用した時に感じたことはなんでしょうか。
ドローンの操作は最初に聞いたお話どおり、とても簡単でした。3～4回ほどですぐに慣れることができるくらいですね。たまに別の従業員にも操作してもらいますが、その従業員もとてもスムーズに操作していますね。
―――『DroneRoofer』を導入後、業務でどのように活用していますか。
屋根の点検がメインです。ドローンの導入と同時期にホームページを開設したのですが、ドローンの導入とともに業務案内ページで「ドローン空撮」と大きく押し出し、ドローンによる屋根点検をメイン事業のひとつとして宣伝しています。また、撮影した写真だけではなく、設計図面などをアプリに読み込んで積算を行い、見積もりに役立てています。
点検から見積もりにかかる時間は1/10に！お客様や警察からの信頼も厚いドローン点検
―――『DroneRoofer』を導入して、どのような効果が見られましたか。
一番変わったのは安全性と作業時間です。人口が密集している東京圏では電線が張り巡らされていたり、住宅と住宅の隙間が狭かったりと、人が屋根に登るには適さない環境も多いのですが、そのような場所でも安全に点検ができるようになりました。ドローンを飛ばして屋根の状態を撮影する時は、ドローンについているセンサーが屋根や壁に機体が近づきすぎないようにサポートしてくれます。最近は風速を検知してドローンを飛ばせるかどうかも教えてくれるので、より安全性が増していますよ。
作業時間も非常に大きく変わっています。梯子をかけて人が登っていた時は点検で1時間、そこから事務所に戻って採寸や平米数の調査をして見積もりを出すのに1～2時間かけていました。それがドローン点検だと、点検は10分ほど、見積もりも10～15分ほどで終わります。導入前の1/10ほどに作業時間が圧縮されたことになりますね。見積もりの計算も正確なので、建材が足りなくなったり余ったりという事態も減りました。おかげで、コスト削減にも効果が出ています。
―――お客様からの信頼性はいかがでしょうか。
全然違います。やはり、人が屋根に登らずに点検ができるので、点検時に屋根が壊れてしまう心配がないのが大きいのだと思います。ホームページでドローン空撮を宣伝し始めてからは、ドローン点検を目的にお問い合わせいただくことも増えました。ドローンで撮影しても分かりにくい破損などがあった場合には梯子をかけて屋根に登るのですが、その際もドローンで撮影した写真を見せながら説明することで、スムーズにご納得いただけます。
さらに、警察からの信用も厚いのですよ。都内でドローンを飛ばしていた時に、何度か警察から事情聴取を受けたことがあるのですが、その際に「CLUEさんのドローンを使っています」と説明すると、「CLUEさんなら申請などもしっかりしているので大丈夫ですね」と、すぐにやり取りが終わります。警察の方にも認知されているサービスなので、より安心してサービスを利用できますね。自信を持って「しっかりとした体制でドローン点検を行っています」と言えるのは大きいです。
関係会社からの紹介数が3倍！ドローンがもたらす、Win-Winの関係性とは
―――東京圏ではドローン点検への関心が高いように見受けられますが、点検数などに変化はありましたか。
点検数が大幅に上がったというほどではありませんが、建築会社や工務店からの紹介が3倍ほどに増えました。悪徳業者が増加している中、点検や工事に対する心理的ハードルが上がっているというのは、関連会社でも同じなのでしょう。弊社のようにドローン点検を行える会社が近くにあると、建築会社や工務店としては「うちの下請けにドローンで点検できる会社があります」と、安全性と安心感を売りにしたご案内ができるようです。そのような紹介でくる点検は、工事の受注につながる確率が高いので、弊社としても嬉しいご縁です。ドローンがあることで、関係会社とWin-Winの関係が構築できました。
最近では不動産とも関係性が強くなっていて、不動産が抱える建物の点検をドローンで行い、破損があったら不動産からオーナーに修理の提案をするという一連の流れができています。
―――御社がドローン点検をメイン事業のひとつとして行うまで、『DroneRoofer』のサポートはどのような支援ができましたか。
普段からアプリでエラーが出た時に迅速に対応してくれますし、普段の業務に役立つおすすめの外部ツールを教えてくれたりと、サポートの幅が非常に広いです。時折、『DroneRoofer』で不便に感じていることや、もっとこうした方がいいんじゃないかという意見も言うのですが、その際にもしっかりと話に耳を傾けてくれます。アプリに新しい機能が搭載された際に、自分たちの声をそのまま開発チームに届けてくれているんだと感じることも多いです。
楽しく仕事ができることが魅力。今後は、互いにとって良い関係をエンドユーザーにも広げて…
―――今後の展望は、どのように考えていますか。
ドローンの点検をメインにしていきたいと思っています。リフォーム事業が軌道に乗ってきている今、古くなった家をドローンで見てほしいという要望は増えていくはずなので、紹介だけではなく、エンドユーザーからも直接お仕事をいただけるようになりたいですね。
―――御社が感じている、『DroneRoofer』の魅力とはなんでしょうか。
安全かつ簡単、迅速に点検から見積もりまでができることです。あとは、楽しく仕事ができるというのも大きいですね。私はもう高齢なので、足腰が痛くて屋根に登るのがつらいと思うことも多々あるんです。そんな私でも今までと変わらない品質で、なおかつ今までよりも効率的に仕事ができるというのは、日々の活力につながります。今後も、ドローンを活用してたくさんのご縁を結んでいけたらと思います。
まとめ
高層階の建築物増加や、悪徳業者の増加による不信感の高まりといった市場の変化に対応したいと考えた堀江板金様。簡単な操作で安全に屋根点検ができるドローンを導入したことで、安全性と安心感を両立した点検を行えるようになったようです。また、しっかりとした運営体制でお客様だけではなく、関係会社や警察などからの信頼性向上に『DroneRoofer』が役立っているとのこと、非常に誇らしく思います。今後もさらに広がっていくご縁に、『DroneRoofer』も精一杯ご支援してまいります。
