チラシを集客に活用しているリフォーム会社は少なくありませんが「今1つ成果を得られていない」と悩んでいる経営者の方も多いのではないでしょうか。チラシの反響率を高め集客に結び付けるには、いくつかのポイントを踏まえておくことが大事です。
本記事では、リフォーム会社の集客力を高めるチラシ作成のポイントやコツについて解説をします。
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- ・リフォーム提案で他社と差別化したい
目次
チラシの反響率を上げるカギは「作り方」と「配り方」
リフォーム集客で成果を上げるには、チラシを「作って配る」だけでは成果は見込めません。反響率を高めるには、「誰に・何を伝えるか」が明確なチラシ設計と、効果的に配布をしていくことが重要です。
ここからは、チラシが果たす役割や平均的な反響率を踏まえながら、実際に反響を生むためのチラシ作成と配布のポイントを、具体例とともに解説していきます。
チラシの効果
チラシは、届けたいエリアだけに情報を配布できる点が最大の魅力です。
特に地域密着型のリフォーム会社にとって、商圏内の戸建てや高齢者が多い地域など、狙いたいエリアにピンポイントで届けられることは、費用対効果の面でも大きなメリットになります。
また、施工実績のある現場周辺に重点的に配布するのも効果的です。「このエリアでもう工事が終わっている」という事実は、近隣住民の関心や信頼につながりやすく、反響率を高める要因になります。
リフォーム集客におけるチラシの役割
チラシがデジタル媒体ではカバーしきれない層、特に高齢者層に確実にアプローチできる点も、大きなメリットです。
リフォームに関する情報源の調査結果を見ると、若年層においてはインターネット利用の方がチラシ・広告誌を抜き割合が高いですが、世帯主が70代以上の層に着目すると、その傾向は大きく変わります。
【比較表】リフォーム実施者が利用した情報源TOP3
| 順位 | 情報源 | 利用割合(%) |
|---|---|---|
| 1位 | インターネット(検索・ポータル等含む) | 25.0% |
| 2位 | いつも工事を依頼している業者 | 24.7% |
| 3位 | チラシや広告折込 | 17.2% |
【比較表】リフォーム実施者の年代別・情報源TOP3
| 年代 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| 20〜30代 | インターネット:39.6% | テレビ:29.5% | 住宅リフォーム推進協議会HP:20.6% |
| 40代 | インターネット:28.8% | いつも依頼している業者:18.7% | 友人・知人:18.5% |
| 50代 | インターネット:26.5% | いつも依頼している業者:23.0% | 友人・知人:16.0% |
| 60代 | いつも依頼している業者:26.6% | ショールーム:20.7% | インターネット:19.9% |
| 70代以上 | いつも依頼している業者:36.4% | 営業マン:20.8% | チラシ・広告折込:20.1% |
参考:住宅リフォーム推進協議会 2024年度 住宅リフォームに関する 消費者(検討者・実施者)実態調査 報告書より
この層において、チラシ・ポスティングを情報源とする割合は20.1%に達しており、同年代のインターネット利用合計(13.0%)を上回っています。
このことから、高齢者層にとっては自宅に届くチラシが、今なお有力な情報収集手段であることがわかります。特に、バリアフリー工事や水回りの改修といった、高齢者向けリフォームを訴求する際には、チラシが欠かせない集客手段の一つと言えるでしょう。
反響率最大化のためのWeb連携
チラシは、地域の潜在顧客に「認知」や「関心」を持ってもらうきっかけになりますが、そこから先の導線が重要です。チラシに記載したQRコードやURLからWebサイトへ誘導し、施工事例や料金、会社の信頼性(スタッフの顔写真や企業理念など)をしっかり伝えることで、オフラインからオンラインへとつながる流れをつくりましょう。
この「チラシ+Web」を組み合わせた施策こそが、反響率を高めるための最も効果的なアプローチです。
リフォームのチラシの反響率はどのくらい?
反響率とは、配ったチラシの枚数に対し、問い合わせや注文といったレスポンスがあった割合を指します。
【反響率(%)=反響のあった件数÷チラシの配布数×100】
リフォームは一度の注文額が大きいため、一般的なチラシと比べると反響率は低い傾向にあり、新聞折り込みで0.01~0.3%、ポスティングでも0.1~0.3%程度しかありません。1万枚配って、問い合わせがくるのは多くて30件程度という計算になります。
反響率は決して高くなく、読まずに捨てられることも多い中で、少しでも手に取ってもらえるチラシを作成するには、さまざまな工夫が必要になります。
リフォームのチラシを作成するときのポイント
売れるリフォームのチラシを作成するにあたり、いくつかポイントを押さえておきましょう。行き当たりばったりでチラシを作成しても、思うような成果は得られません。以下のポイントを踏まえて作成に取り組んでみましょう。
ターゲットを決める
誰に何を伝えたいのかを明確にしないと、チラシは読まれずに捨てられる可能性があります。ターゲットが広すぎると訴求がぼやけるため、「どんな人に、どんなサービスを届けたいか」を具体的に絞り込みましょう。
ターゲットが決まれば、掲載すべき内容も見えてきます。たとえば、外壁の美観を気にする人がターゲットなら、「工事のビフォーアフター事例」を載せるのが効果的です。
自社の強みを整理する
自信のある工事や他社にない強みをはっきり伝えましょう。「何でも対応」よりも、「屋根工事専門」「塗装一筋30年」といった明確な強みの方が、魅力が伝わりやすくなります。
「最短15分で対応」「追加料金なし」など、具体的な差別化ポイントをしっかりアピールすることが大切です。
デザインやサイズを意識する
チラシは見やすさが重要です。B4サイズは標準的で新聞折り込みに適しており、B3はより情報量を載せたい場合に向いています。
デザインはターゲットに合わせましょう。たとえば、女性向けならおしゃれで柔らかいデザイン、高齢者向けなら文字を大きく、レイアウトをシンプルにするなどの工夫が必要です。
チラシのデザインに欠かせない3つのコツ
先述した「デザインを意識する」とは、具体的にどういうことなのでしょうか。ここからは、リフォームのチラシデザインで気をつけたい3つのポイントについて解説します。
情報は詰め込みすぎず余白を活かす
写真や文字を詰め込みすぎると、読みにくくなり、内容が伝わりにくくなります。
キャッチコピーのまわりや段落ごとの間に適度な余白を入れることで、読みやすく、重要な情報が際立ちます。
レイアウトは視線の動きを意識する
人の視線は左上から右下へZ型に動くと言われています。
タイトルやキャッチコピーは左上、メインの情報は中央、連絡先などは右下に配置すると、自然に内容が伝わりやすくなります。
フォントはイメージに合うものを選び統一させる
フォントはチラシの印象を左右します。上品な印象には明朝体、力強さや親しみやすさを出すならゴシック体が効果的です。
フォントや文字サイズがバラバラだと読みにくくなるため、2〜4種類に絞って統一感を持たせましょう。
反響率の高いリフォームチラシの作り方
問い合わせや見積もり、工事依頼につながるチラシを作成するには、以下のポイントを押さえておきましょう。すでにチラシを活用しており反響率が低いのなら、以下のポイントを見直すだけで状況を改善できる可能性があります。
一目でわかるタイトルやキャッチコピーをつくる
チラシは手に取られてから数秒で読まれるか捨てられるかが決まります。インパクトがあり、誰のどんな悩みを解決できるのかが一瞬で伝わる見出しが重要です。
連絡先を記入
どれだけ内容が良くても、連絡先がないと行動につながりません。電話番号・住所・営業時間などは目立つ場所に掲載し、問い合わせのハードルを下げましょう。
一番魅力的なリフォームを掲載する
「何でもできます」より「屋根工事専門」など、明確な強みを打ち出した方が信頼されやすく、印象に残ります。最も得意なサービスに絞って訴求しましょう。
安心・信頼感・親近感をアピールする
施工実績や保証内容を明記し、スタッフや社長の顔写真を載せることで、安心感が高まります。お客様の声や写真付きの事例紹介も効果的です。
特典情報を記載する
割引や無料サービスなどの特典は目を引く要素になりますが、「なぜ安いのか」などの根拠もセットで記載しましょう。安さだけでは信頼を失う恐れがあります。
すぐにチラシを作成したい、という方はチラシのテンプレートをもぜひご活用ください。
反響を高めるエリア選び
チラシの配布方法は、大きく分けて「新聞折込」と「ポスティング」の2つがあります。なかでも、ポスティングは戸建てやマンションなど住宅のポストに直接届ける方法で、配布エリアを細かくコントロールできるのが特徴です。
ここでは、リフォーム会社がチラシで反響を高めるための配布方法についてご紹介します。
ターゲットが多く住むエリアにポスティングする
ポスティングの最大の利点は、届ける場所を自由に選べることです。とくにおすすめなのは以下のエリアです。
・会社の近隣や施工現場周辺
→「対応の早さ」「移動効率」「実績が見える」という安心感が伝わります。
・築10年以上の住宅が多い地域
→ 内装・外装ともにメンテナンス需要が高まりやすい時期に該当します。
・集合住宅(分譲マンション)エリア
→ 水回りのリフォームや間取り変更など、内装リフォームのニーズが豊富です。
また、地域の特性に応じたアプローチも重要です。
・高齢者が多い地域 → 文字を大きく、バリアフリー対応の提案を明確に
・子育て世代が多い地域 → 安心・安全・時短を重視した内装や水回りの提案
このように、エリアごとの暮らしの課題に応じてチラシの内容も最適化しましょう。
反響を高める配布タイミング
チラシの反響率は、「いつ配布するか」でも大きく変わります。
・金曜日や月末の配布
週末にゆっくりチラシを読む時間があり、検討につながりやすくなります。
・季節や生活イベントに連動した時期
以下のようなタイミングが特に効果的です:
・春/秋の引越しや模様替えシーズン
内装リフォームや収納改善の需要が上昇
・夏/冬のボーナス時期
水回りやキッチンなどの大型リフォームへの関心が高まる
・台風/大雨シーズン(8〜9月)
外壁・屋根修繕を意識した訴求が有効
季節ごとの「住まいの困りごと」をテーマにしたチラシをタイムリーに届けることで、反響を最大化できます。
まとめ
リフォームのチラシで集客を成功させるには、ただ配るのではなく、正しいやり方が大切です。まず「誰に、何を届けたいか」というターゲットをハッキリ決めましょう。チラシは、地域を絞って配れるだけでなく、高齢者の方など、インターネットをあまり使わない人にも確実に情報を届けることができるのが大きな強みです。
反響率を上げるためには、手に取った人がすぐに内容を理解できるよう、タイトルをわかりやすくすることが重要です。また、お客様の不安を取り除くために、リフォームの料金を細かく明確にし、さらに社長やスタッフの顔写真を載せて信頼感をアピールしましょう。
チラシを一度配るだけでなく、継続して配り続けることが大事です。さらに、チラシと会社のホームページをセットで活用する「チラシ+Web」の戦略が、今の時代に最も効果的な集客のポイントとなります。

