ドローンは、高所での撮影や点検業務で活躍します。「仕事でドローンを導入し業務の効率化を図りたい」「ドローンで空撮をしてSNSでシェアしたい」など、これからドローンの導入を考えている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、ドローンの導入に役立つアプリを紹介します。ドローンの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
貴社の状況に合う適切な、 DroneRooferの活用方法がわかります。
- ・外装点検を誰でも、安全に実施したい
- ・積算や見積など提案準備を効率化したい
- ・リフォーム提案で他社と差別化したい
目次
ドローン操縦に役立つアプリ4つ
ドローンは小型無人機と呼ばれており、なかにはフライトプランを作成して自動操縦する便利なものもありますが、FPV視点で撮影状況や機体の状況を確認する形式が一般的です。また、ドローンの操縦はラジコンのようにコントローラーによって行いますが、その真価はさまざまな機能を搭載して自由にカスタマイズできる点です。一般的に、カスタマイズする際はアプリケーションを必要とします。そこで、ここではドローンの操縦に役立つアプリを4つ紹介します。
DroneRoofer
DroneRoofer(ドローンルーファー)はiPadの画面上でドローンを操縦するアプリです。屋根の外装や太陽光発電設備といった高所での点検・調査に役立ちます。「iPadの画面上で移動したいところをタップするだけ」という直感的な操作が特徴。難しい知識や技術を必要としないため、誰でも簡単に操作できる点が魅力です。
ほかにも高解像度のライブ映像撮影や写真撮影も可能で、ズーム機能を使えば細かい部分までしっかりと確認できます。
撮影した写真へのコメントの追加や、写真を基にした屋根面積の計算も簡単に実行できるので、業務の効率化も図れます。調査報告書や見積書向けに写真を張り付けることも可能です。
さまざまなタイプのドローンと合わせてパッケージ販売されており、iPad本体まで付属しています。「どれを買えばよいかわからない」と悩んでいる方にもおすすめです。
Litchi
Litchiはドローンの自動操縦アプリです。事前にPC上でフライトプランを作成し、現場でドローンを自動操縦できます。また、クラウド上でフライトプランを保存しておけば、アカウントにログインするだけで、どこにいてもプランを確認できるようになる点も魅力です。
一度フライトプランを作成してしまえば、その後はドローンを自動飛行させられます。同じ場所・同じルートで飛行する際には、この機能は重宝するでしょう。
上空からパノラマ撮影ができる「パノラマ機能」や対象物の上空を周回するように撮影する「オービット機能」など、充実した機能も搭載されています。調節バーを移動させるだけで高度やスピードなどの細かな設定も可能なため、初心者でも扱いやすいでしょう。
DJI GO
DJI GOは世界最大のドローンメーカーであるDJIが提供するアプリです。チュートリアルやマニュアルがしっかりと用意されているため、操作に必要な情報や知識を学べます。フライトデータを自動で記録し、いつでも確認できる機能も備えています。
モバイルデバイスの画面を指でスワイプするだけで機体の位置や進行方向を確認できます。ほかにもインテリジェントフライトモードを使用すれば、ドローンの難しい操作をタップのみで再現可能です。
ほかにも、テンプレートを用いて簡単にオリジナルの動画を作成できる機能まで搭載。撮影した映像にオリジナルの音楽を加えて、フィルター機能で多彩な編集ができる点も魅力です。音楽のテンプレートもあるため、オリジナル音源を用意する必要もありません。DJI GOは業務だけでなく、ドローンで撮影・編集する際に役立つアプリの1つと言えるでしょう。
ドローン Airpeak S1
SONY社が開発した「Airpeak S1」を操縦する際に使用するモバイルアプリです。カメラのセッティングをリアルタイムでできる上、マニュアル飛行や自動飛行の設定も可能です。自動飛行時でも、飛行経路や機体の状態をアプリ上で確認できるため、安心感があるでしょう。
フライト画面もシンプルで見やすく、設定のショートカットが最初から割り当てられているため、ドローン初心者でも使いやすい仕様となっています。またクラウドサービスの「Airpeak Plus」を用いることで、飛行プランやさまざまな情報を効率的に管理可能となるので、飛行方法の改善に役立つでしょう。
ドローンの操縦練習に役立つアプリ4つ
今では事故防止の観点から、ドローンの自動操縦が注目されていますが、「マニュアル操縦を楽しみたい」という方もいるでしょう。しかし、ドローンを上手に操縦するためには、適切な練習を積む必要があります。初心者がドローン操作に失敗して墜落させてしまえば、機体の破損はもちろん、他人に怪我をさせてしまう恐れもあるのです。そこで、ここではドローンのマニュアル操縦に役立つアプリを4つ紹介します。
ヘリトレ
ヘリトレは、ラジコンヘリコプターの操縦練習を目的としたiOS/Android対応のトレーニングアプリです。基本的にはラジコンヘリコプターの操縦アプリですが、ドローンと操作方法が共通しているため問題なく練習できます。
ヘリトレは無料版と有料版があり、無料版では9つのチュートリアルが用意されています。チュートリアル1では、スロットル操作を行い目標地点に移動させるミッションで、初心者向けの内容となっています。チュートリアルごとに、ラダー・エレベーター・エルロンといった操作が追加されていくため、段階的に操作技術の向上が期待できます。
有料版ではチュートリアルが26個に増え、数々の操作ミッションも用意されています。本格的にドローンの飛行練習をしたい方は有料版を購入するとよいでしょう。操作方法はタッチパネル以外にジョイパッドの操作にも対応しているため、本格的に操縦の練習したい方は、ぜひヘリトレを導入してみてください。
Quadcopter FX Simulator
Android専用のシミュレーターアプリです。実際のドローンに近い挙動で、リアルな操縦体験を楽しめます。無料版と有料版がありますが、操作練習だけなら無料版で十分でしょう。
ドローンの操作方法は、画面の左右に表示される2本の操作スティックを用います。スティック操作によって「ドローンがどのように動くのか」「どのように空撮できるのか」といったシミュレーションが可能です。実際に操作してみると、ラジコンヘリコプターの操作と近い感覚で操縦できます。また、操縦者からの視点とFPV(一人称視点)での切り替えが可能です。
なお無料版では小型機しか使えず、ステージも廃工場と砂漠しか選べません。よりさまざまなシチュエーションで飛行練習したい方は有料版を導入するとよいでしょう。
DJI フライトシミュレーター
DJI フライトシミュレーターは、実際の飛行トレーニングで起こりうるリスクや挙動をリアルに再現したシミュレーションソフトで、世界最大のドローンメーカー「DJI」が提供しています。電力業界向け特化版・エンタープライズ版・無料トライアル版があり、サイトからダウンロード可能です。
実際にドローンを飛行させる際は、風力の影響で機体が思うように飛ばず、墜落のリスクもあります。そのような事態に備えて、風力の影響や地形の影響までシミュレートされたリアルなシチュエーションを体験できる点は非常に有意義です。
練習には基本的なチュートリアル、飛行ルートのトレーニング、模擬テストがあります。送電線の点検や人命救助といったトレーニングも用意されているなど、業務に活かしやすい充実した内容です。
DJI フライトシミュレーターはプロのパイロット育成用に開発され、MavicシリーズやPhantomシリーズなど各種機体に対応しています。本格的にドローン操作の技術を磨きたい方におすすめのソフトです。無料トライアル版でも、フリーフライトやレースなどの操作練習であれば、十分役立ちます。
FPV Freerider
ドローンレーサーの養成を目的としたドローンレースのシミュレーションソフトです。体験版と製品版があり、体験版は「Desert」ステージしか選択できません。ドローンシミュレーションでおなじみのFPV飛行も可能です。FPV(First Person View)飛行は、一人称視点による飛行で、ドローンに乗っているかのような臨場感あふれる操作が可能です。
Self-Leveling(セルフレベリング)モードとAcro(アクロ)モードがあり、Self-Levelingでは自動的に水平を維持し、DJIのドローンのような操作を体験できます。初心者でも操作に慣れながらコースを回れるでしょう。
Acroモードは、FPV機と同じように操作するモードです。Self-Levelingモードでは操作しなくても水平飛行を保ってくれますが、Acroモードではしっかりと操作しないとすぐに墜落してしまいます。操作に慣れてきたらAcroモードで練習するとよいでしょう。
本格的に練習したい方はUSB接続できる専用のコントローラーを使用して本格的に練習する方法をおすすめします。無料デモ版でも、ある程度操作の練習に役立つため、まずは一度試してみるとよいでしょう。
ドローンの飛行に関わる情報もアプリで取得しよう
ドローン飛行時には、天候や飛行可能区域といった情報を確認しておくことも大切です。ドローンが雨に濡れてしまえば、故障や墜落の原因になります。また、法律で定められた飛行禁止区域などに、無許可でドローンを飛ばしてしまうと処罰の対象になる恐れもあります。
そこでここでは、ドローンを飛ばす際に欠かせない情報を提供してくれるアプリを、5つ紹介します。
日の出と日の入り
日の出と日の入りを確認できるアプリです。ドローンで空撮するうえで、日の出・日の入りの把握はかかせません。このアプリなら、日の出と日の入りの時間や方角、現在の太陽の位置も表示されます。
例えば、夕日のあざやかな景色を撮影したい場合や朝日の眩しくなるタイミングを撮影したい場合など、撮影ロケーションを把握するためにもこのアプリは役立ちます。
UAV Forecast
ドローンを飛ばすうえで、ロケーションとともに天候もチェックしたい要素です。UAV Forecastでは天気だけでなく、最大風速や降水確率など、天候の細かな情報を確認できます。精密機械であるドローンが雨に濡れてしまえば故障や墜落につながるため、雨天時の使用は極力避けましょう。
また風の強い日も、ドローンの挙動が不安定になりやすく、事故につながりかねません。そういったリスクを避けるためにも、こうしたアプリで最大風速や降水確率などの情報を事前に確認することが大切です。
Yahoo!天気
Yahoo!天気は、名前から予想がつくように天気予報アプリです。天気の確認だけでなく、雨雲レーダーで5分おきの雨雲の様子を確認可能なので、正確に雨が降っている場所を把握できます。ドローンで空撮する上で、天気の確認は大切です。先述したように、雨が降っている日のドローン飛行は控えましょう。
またこのアプリなら風速も確認可能です。機体の重量や性能によっても異なりますが、ドローンを安全に飛ばせる基準は、風速5m未満です。事前に天気を把握し、安全なドローン飛行をするためにもYahoo!天気は役立ちます。
Flightradar24
航空機の安全な飛行を妨害する空域や、墜落した際に地上の人に危険のおよぶ空域でドローンを飛行させる場合は、飛行許可の申請が必要になります。Flightradar24は、上空に飛んでいる飛行機の位置を把握できるアプリです。
上空の飛行機の位置を確認できれば航空機との衝突予防にもなるため、ドローンを飛ばす際はチェックしておきましょう。具体的な飛行許可が必要な空域や飛行ルールは、国土交通省が発表しているので、参考にしてみてください。
参照元:国土交通省
ドローンフライトナビ
ドローンやラジコンヘリコプターなど、小型無人機は法律によって飛行禁止区域が定められています。ドローンフライトナビは、アプリを起動させるだけで地図上に飛行禁止区域が表示されるため、ドローン飛行にかかせません。
飛行禁止区域は、赤・青・黄色の3色で表示されます。赤色で表示されている区域は、人口集中地区です。主要都市は基本的に人口集中地区であり、この区域でのドローンの飛行は原則禁止です。墜落時に地上の人に危害が及ぶ可能性があるためです。もしこの区域でドローンを飛行させたい場合は、国土交通省から許可を得なければなりません。
青色で表示されている区域は、空港周辺区域です。この区域では航空機が頻繁に飛行しているため、衝突の危険があり、ドローンの飛行が禁止されています。
黄色で表示されている区域は、皇居や内閣総理大臣官邸など、重要施設が存在する区域です。ここでのドローン飛行も、法律によって禁止されています。
このように飛行禁止とされている区域はいずれも、航空機周辺や人口集中地区、そして重要施設の上空です。ドローンを飛行する際は必ずチェックし、必要であれば飛行許可申請を出しましょう。
まとめ
ドローン初心者でも操縦に役立つアプリや操縦練習ができるアプリを使用すれば、飛行の際もスムーズに操作できるでしょう。建築関係でドローンを飛行させる際は、ぜひ「DroneRoofer」を活用してみてください。タップするだけの簡単操作で、高所での点検や確認作業に役立ちます。