CASE STUDY

年間最大8100万円の売上を失う可能性を回避し、点検業務の効率化、顧客満足度向上を実現。業績を急成長させたドローンの活用法とは

株式会社YKT
望月 璃雅様

東京都内を中心に外装リフォーム事業を展開する株式会社YKT様は、独立当初からDroneRooferを導入し、従来のハシゴを使った点検作業からドローンによる空からの点検へとシフトしました。DroneRooferを導入したことにより高所作業の危険性を排除できただけではなく業務効率化も実現し、屋根点検業界に新たな風を吹き込んでいます。今回、YKTの営業部長 望月様にDroneRooferを導入した背景や効果、そして今後の展望について詳しくお伺いしました。

DroneRooferの資料

貴社の状況に合う適切な、
DroneRooferの活用方法がわかります。

  • ・外装点検を誰でも、安全に実施したい
  • ・積算や見積など提案準備を効率化したい
  • ・リフォーム提案で他社と差別化したい

独立後の事業成長を支えたDroneRoofer

——まず、ドローンを導入した背景について教えてください。

望月様:主には安全性と効率性を担保した点検の実現と、採用の強化が目的で導入を決定しました。

独立して間もない頃、最も頭を悩ませていたのが屋根点検に伴う高所作業のリスクで、経験豊富な従業員でも転落事故の可能性をゼロにはできません。私自身も二階建ての屋根から転落した経験があり、同じことを他の従業員には経験させたくないと思っていました。

また、立ち上げたばかりの時期ということもあり最小人数で対応しなければならないだけではなく、安全性を担保しながら効率良く点検作業を行うことも求められていました。売り上げ増加のためには営業人材の確保も必要で、DroneRooferがあれば、点検でハシゴを使わない分、採用の間口を広げられることも狙って導入を決めました。

転落のリスクを低減させ作業効率の向上に寄与

——DroneRooferを導入したことで、作業効率面においてどのような変化がありましたか?

望月様:DroneRooferを導入したことで、さまざまな変化がありました。もともと、ハシゴを使って点検していた頃は1件あたり平均60分以上かかっており、1ヶ月で点検できるのが15件ほどが限界でした。しかし、DroneRooferを活用することで点検1件あたり15〜20分で完了します。作業時間が大幅に短縮され、その結果、月に20件ほど対応できるようになりました。

また、安全性も大きく向上しており、点検に伴う高所作業がほぼゼロになりました。営業範囲である都内の一軒家は屋根の面積が狭いこともあり、急勾配の屋根を点検する機会が頻繁にあるのですが、転落のリスクを冒さずに点検できることは安全性の担保はもちろん、他社と差別化できるポイントだと感じています。

リアルタイムな点検映像が信頼獲得のカギ。その反響とは

—— お施主様からの反響はいかがですか?

望月様:近年、悪徳リフォーム業者による詐欺まがいのニュースが度々聞かれるようになったことでお施主様はリフォーム業者への警戒心を持っています。お施主様と初めてお会いするのは現場調査のタイミングになるため、信頼関係を築けていない状態で屋根に登られることを嫌がるお施主様が一定数います。そのため、屋根に登ることなく劣化状況を確認できるドローン点検は好評をいただいています。

またドローンによる点検では、撮影した映像をリアルタイムでお施主様が確認でき、隣の家の屋根が映るなどして実際に屋根の状態を映している映像であることが伝わり、信頼獲得に繋がっています。

また、完工後のドローンでの記念撮影は大変喜んでいただけるポイントになっています。綺麗になった家を背景に家族写真を記念に撮影することでお施主様へ、「最後まで丁寧に対応してもらえた」という好印象を残せるサービスになっていると思います。

従業員と協力業者にも波及する影響。安心感やスムーズな連携も実現

——DroneRooferの導入後、従業員からどのような反応がありましたか?

望月様:従業員からは「圧倒的に安心感が増した」という声を聞きます。DroneRoofer導入以前は、「事故が起きたらどうしよう」という不安が常にあったようですが、今ではその心配がなくなり、安心して高所点検を行えるようになったと好評です。それだけではなく、ハシゴを持ち歩かなくて良くなり、体力面での負担が軽減されたことも好評です。

——積算機能が職人さんとのやりとりにも役に立っているとも伺いました

屋根積算機能の精度が高いため、材料を発注する際のやりとりや職人さんの負担が軽減され、コミュニケーションが円滑になりました。積算結果の画像をそのまま職人さんに送るだけで情報が共有できる点が特に便利に感じています。

また役物など、長さを知りたい部材に対する計測を登らずに算出できる点が魅力だと思っています。ケラバなどの屋根勾配に応じて係数を掛けて計算しなければならない箇所を短時間で計測し、すぐに職人さんに情報共有できるところが便利です。

DroneRooferが採用育成コストの大幅な削減にも貢献

——積極的に採用を進めているそうですが、DroneRooferを活用していることで採用に繋がることはありますか?

望月様:採用に繋がったということはありませんが、募集できる人材の幅が広がったと感じています。従来の点検方法の場合はハシゴに登って点検できる人材を採用するか、建築業界の未経験者にイチから点検の基礎を落とし込む必要があります。

しかし、ドローン点検であればどちらか選択する必要がなくなるため、より幅広い業種からの人材採用が可能になり、営業としてのキャリアを歩みたい方など、本来採用したい人材像にリーチできるようになっていると考えています。

——育成面においてはどのような影響がありますか?

望月様:ハシゴで点検していた際は、転落する危険性もあるため10〜15回、期間にすると2ヶ月弱ほど現場に同行する必要があり、新人育成に膨大な時間がかかっていました。

しかし、DroneRooferを活用し始めてからは新入社員が現地調査を行う場合でも、3回ほど同行すれば一人で調査できるようになり、育成工数が大幅に削減されたことで、営業活動により専念できるようになりました。

実は、現在活躍している従業員が入社した当初は、研修でハシゴでの点検をしていたのですが、高所での作業に対する抵抗感からハシゴでの点検は難しいという声があり、それ以降の点検業務はすべてDroneRooferで行うように切り替えました。

DroneRooferがなければ無理にでもハシゴでの点検をお願いするしかなく、従業員に大きなストレスを与えることになっていたと思います。

DroneRooferの活用により防げた大きな機会損失

——DroneRooferを導入しなかった場合、どのような状況になっていたと思いますか?

望月様:自分たちも例外なく、安全性や効率性、人材確保などリフォーム業界の慢性的な課題に悩まされ続けていたと思います。特に、社員の安全が確保されないまま業務にあたってもらう必要があり、事故リスクの高い高所作業を避けたいという社員が増え、結果として社員の定着率が低下し、人材不足に悩むことになっていた可能性があります。

また、点検機会の損失発生のリスクもあったと思います。

現在では1カ月に1人20件ほど現場調査の対応できていますが、ドローンがなかった場合は1カ月に15件が限界だったでしょう。つまり、営業1人に対して月に5件、年間にすると約60件の現場調査の依頼を受け入れられなかったという計算になります。さらに、成約率が平均30%と仮定すると、この60件の機会損失によって、年間で約18件の契約を逃していた可能性があり、社員が3人いた場合、3倍の54件の契約を失うことになります。契約1件あたりの平均単価が150万円とすると、年間で最大8100万円の売上を失う可能性があったということになります。

こうした業務効率の低下や収益の損失に加え、業務負担の大きさからベテラン社員が疲弊し、新しい人材も育たないという悪循環に陥っていた可能性があります。結果として、会社全体の成長が鈍化していたのではないかと思います。

今後の課題と展望

——今後、DroneRooferをどのように活用していきたいとお考えですか?

望月様:今後、事業拡大のために営業を増員していきたいと考えています。

現在営業員は4名おり、3台のドローンを調整ながら運用しているのですが、営業を増やすことで1人1台のドローンがある体制を構築し、より多くの現場に対応できるようにすることで地域のお客様により安心をお届けできる状態を作りたいです。

まとめ

株式会社YKTはDroneRooferを導入することで、屋根点検業務の安全性、効率性、顧客満足度、協力業者との連携効率が向上しました。もし導入していなければ、安全性や効率性の低下、人材不足といった問題を抱え続けることになっていたでしょう。業界全体での利活用が進み、さらに大きな変革が期待されているドローン技術。日常業務に当たり前にドローンを活用し続ける企業の姿勢が、業界全体の未来を切り拓いていくことでしょう。そして我々は、地域のお客様により安心をお届けできる状態の実現に向かう株式会社YKTをDroneRooferを通じて支援し続けます。

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