2023年9月26日

リフォーム会社や工務店向け!業務用ドローンの選び方と人気製品の紹介

近年、さまざまな業界でドローンの導入が進んでいます。特に建築・建設などの分野では、職人の安全性向上や業務効率化に資するとあって、ドローンの活用が高い注目を集めています。そこで本記事では、屋根点検などでのドローンの活用を検討されている方に向けて、業務用ドローンの選び方や人気製品をご紹介します。

DroneRooferの資料

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  • ・積算や見積など提案準備を効率化したい
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ドローンの主な種類

ドローンには大きく分けて3種類あり、それぞれ大きさや重さ、用途などが異なります。ドローンを業務導入する場合は、これらの違いをあらかじめ理解しておくことが大切です。以下ではまず、ドローンの主な種類について解説します。

トイドローン

「トイドローン(ホビードローン)」とは、重量200g未満の小型ドローンのことをいいます。操作に際して特別な資格・免許などは必要なく、飛行禁止区域や高度に注意すれば誰でも手軽に空撮できます。サイズも小ぶりで持ち運びしやすいうえ、価格も比較的安価なものが多いため、初心者向けのドローンとして人気です。

一方、業務用として見た場合、下記2種類と比べて飛行可能な時間・距離ともに短く、軽量ゆえに耐風性や耐荷重性も大きく劣るため、近場の空撮や軽量物の運搬以外ではあまり用いられません。もちろん、中にはそれら課題をある程度克服した高性能なモデルもありますが、コンセプトからして趣味での利用に寄せられたものが多いため、業務用では基本的に下記2種類から選ぶのがベターです。

小型産業用(空撮)ドローン

「小型産業用(空撮)ドローン」とは、重量200g以上かつ高性能カメラなどが搭載されている機体をいいます。飛行可能な距離・時間が長く、画質や視野角にも優れるため、トイドローンでは飛行できないような高所から広角・高画質な撮影が可能です。業務用としても適しており、主に映像制作や屋根・外壁点検などで用いられます。

ただし、高性能ゆえに値が張るものが多く、安いものでも10万円程度、高いものでは数十万円に上ることもあります。また、200g以上のドローンを飛行させる場合は航空法が適用されるため、事前の国土交通省への申請はもちろん、飛行方法によっては地方航空局長の承認も必要です。

産業用ドローン

「産業用ドローン」とは、前項の小型産業用(空撮)ドローンをより産業向けに特化した機体のことです。飛行可能な時間・距離が大幅に伸びており、耐風性・耐荷重性にも優れるため、近年さまざまな分野で盛んに活用されています。具体的な活用シーンとしては、上空からの農薬散布や広範囲の測量、高所の点検作業、災害現場における実地調査や物資運搬などが挙げられます。

とりわけ建築・建設分野においては、高所点検に際し足場を架設する手間や費用の削減が可能というメリットから、業務効率化や安全対策の一環として高い注目を集めています。3種の中では最も高額で、数百万円するものも少なくありませんが、導入する企業が徐々に増えてきており、今後も幅広い活躍が見込まれます。

ドローンの選び方

初めてドローンを購入される場合、「何を基準に選べばよいかわからない」という方も多いことでしょう。以下では、法人向けのドローンを選ぶうえで注目すべきポイントを解説します。

操作性

ドローンを選ぶ際に最も重視すべきポイントは、やはり操作性でしょう。ドローンの操縦はかなり難しく、また想像以上に速いスピードで飛行します。モデルによっては時速30〜60kmほどで飛行するものもあります。ドローンに慣れていない人がこのようなスピードを出してしまうと、大きな事故につながりかねません。実際、2020年には60件もの対人・対物事故が報告されており、ドローンの操縦が一筋縄ではいかないことがうかがえます。

ちなみに、ここでいう操作性とは、「自分自身が操作する際に、リモコンが動かしやすい」といった物理的な操作のしやすさではなく、ドローンそのものに備わった制御機能のことです。具体的には、以下のような機能が挙げられます。

・GPS機能:機体の位置情報を自動検知する機能
・障害物回避機能:センサーにより障害物を自動で検知し回避する機能
・ジャイロ機能:機体の傾きを調整し水平に保つなど、飛行中の安定性を高める機能
・RTH(Return To Home)機能:GPSを利用し、離陸地点や設定した場所まで自動で帰還する機能
・ホバリング機能:機体を空中で静止させる機能

ドローンによる事故の多くは、人や障害物に衝突したり、バッテリー切れなどにより墜落したりするパターンです。ものによって軽量なモデルもあるとはいえ、ドローンは高速・高高度で飛行するため、万一にも人にぶつかった場合、当たりどころが悪ければ死亡事故に発展するおそれもあります。その点、上記のような機能が備わっていると、そうした事故・破損のリスクを抑えられるため安心です。

性能

建築・建設分野におけるドローン活用は、もっぱら空撮による屋根・外壁といった高所の確認が目的であるため、カメラの性能も重視すべきポイントです。具体的には、カメラの解像度やレンズ、ズーム機能などをチェックしましょう。より高精度なカメラが搭載されているほど、外壁や屋根の不具合などを発見しやすくなるため、作業効率や見積もりの正確性の向上につながります。赤外線カメラなどの機能もあると、内部の破損や不具合まで把握できるため便利です。ただし、高画質なカメラほどデータ量も大きくなるので、前もって大容量のメモリを用意しておくことをおすすめします。

カメラの性能とともに、ドローンそのものの機能性にも注目しましょう。たとえばFPV(First Person View)機能は、ドローンが撮影しているものを一人称視点でリアルタイムにモニタリングする機能です。これにより職人と同じ目線で飛行できるため、点検作業の精度が向上します。

ほかにも、先ほど少し触れましたがGPS機能の有無も重要です。GPS非搭載では自律飛行ができないうえ、電波が届かない範囲に出た際の自動帰還も望めないため、墜落や衝突のリスクが高まります。また、GPS搭載機であればホバリング機能を兼備していることが多く、空中での安定性も期待できるでしょう。併せてジャイロ機能も備えていると、少々の風なら煽られても機体が傾いたり流れたりせず、上空での飛行がより安定します。これらの機能は事故防止に直結するため、法人利用では特に押さえておきたいところです。

重さ・サイズ

機体の重さやサイズも、ドローンを選ぶうえで重要なポイントです。基本的に、ドローンは重ければ重いほど飛行時の安定性が増しますが、その分サイズも大きくなるため、持ち運びが不便になったり、価格が跳ね上がったりするなどのデメリットも生じます。

また、いくら安定性が増すとはいえ、大雨や強風といった悪天候時の使用に耐えない点は、大型ドローンも小型と何ら変わりません。むしろ重さや大きさがある分、墜落・衝突時のリスクが小型よりも大きくなる点には注意が必要です。

加えて、先述したとおり一部ドローンには航空法が適用される点にも注意しましょう。同法では重量200g以上のドローンの飛行にあたり、厳密なルールが設けられており、それらに違反した場合は罰則の対象となることもあります。ドローンの飛行ルールをよく確認したうえで、目的に合った重量・サイズのものを検討することが大切です。

飛行時間

モデルにもよりますが、ドローンの連続飛行時間はトイドローンで10分前後、産業用ドローンで30分前後が一般的です。短時間の点検作業ならトイドローンでも事足りますが、バッテリー切れで作業の中断を強いられるリスクを考えると、余裕をもって30分程度を目安と捉えておくほうが無難でしょう。

飛行時間に不安がある場合や、価格重視でトイドローンを採用する場合などは、いくつか予備の大容量バッテリーを用意しておくと、断続的ながら長時間の飛行が可能になるため安心です。ただし、ドローンの種類によっては対応するバッテリーが異なることがあるため、その点には注意しましょう。

技適マーク

日本でドローンを飛ばす場合、先述した航空法を遵守することはもちろん、飛行させる機体が電波法で定められた基準を満たしている必要もあります。そして、その判断基準となるのが「技適マーク」です。

技適マークとは「技術基準適合証明等のマーク」の略称で、平たくいえば電波法の基準を満たしていることを証明するマークです。このマークが付いていないドローンを日本で飛ばすと、電波法違反となるおそれがあるため、購入前に必ず技適マークの有無を確認しましょう。特に海外製品などでは、この技適マークが付されていないことも多いので、注意が必要です。

人気のドローン

一口にドローンといってもさまざまな製品があり、それぞれ機能や特徴が異なるため、どれを選べばよいか悩んでしまう方も多いことでしょう。そこで以下では、業務用として人気の高いドローンを3選ご紹介します。ぜひドローン選びの参考にしてください。

Mavic2 Enterprise DUAL

こちらは、ドローン業界トップシェアのDJI社が提供しているドローンです。機体は899gと軽量で、折りたためるため携帯性にも優れており、かつ産業用ドローンに求められる最新技術も搭載されたモデルとなっています。

高解像度のサーマルカメラとビジョンカメラの搭載により、高倍率ズームでの可視画像・熱画像の撮影が可能です。また、従来のシリーズと比較して上昇・下降速度が高速化しているうえ、全方向に対応した障害物検知機能も備えているため、飛行時の安定性を保ちつつ作業の迅速化が図れます。

さらに自己発熱型バッテリーも搭載されているため、冬場など低温環境での作業に比較的強い点も魅力です。最大飛行時間は約31分、参考価格は437,000円です。

ANAFI PF728005

こちらは、欧州メーカーのParrot社が提供しているドローンです。4K HDR/2,100万画素の高精度なカメラを搭載しており、さらには独自の180°ジンバルと最大2.8倍のロスレスズームによって、ブレのない鮮明な空撮が可能です。

また、機体そのものも非常にコンパクトなサイズ感で、重量も320gと軽量なため、持ち運びしやすい点も特徴といえます。これほど軽量でありながら、風速16.6m/sまで耐えられたり、スポーツモードなら最高時速55kmで飛行できたりするなど、ダイナミックな飛行を得意としています。最大飛行時間は約25分、参考価格は93,500円です。

PowerEgg X エクスプローラーPlus版 PXP10-W

こちらは、北京に本拠を置くPowerVision社提供のドローン「PowerEgg X」に、防水カバーと三脚をパッケージした人気商品です。

もともとPowerEgg Xは耐風性に優れたモデルで、同梱の防水カバーの装着により、雨天飛行や水上離着陸といった大胆な活用が可能になります。少々の悪天候ならものともしない安定性を誇るため、海風に煽られやすい地域や梅雨時などの点検作業においても重宝します。

また、撮影対象を自動追尾する高度なAIカメラや、世界初となる遠隔録音機能なども備えているため、屋根・外壁などの点検に限らずさまざまなシーンで活躍できます。最大飛行時間は約30分、参考価格は109,890円です。

おすすめのドローンを選定! DroneRoofer

株式会社CLUEが提供する「DroneRoofer」は、ドローンを屋根の外装点検に活用するうえで必要となる、あらゆるサポートを包括した総合的なパッケージサービスです。

本サービスでは、企業に合わせたドローンの選定をはじめ、ワンタップで手軽にドローンを操作できるiPadアプリの販売や、飛行許可申請の代行、さらには専門スタッフによる訪問レクチャーなど、さまざまなサポートを提供しています。

また、導入後のサポートも手厚く、企業課題に合わせて専門コンサルタントの定期的なアドバイスを受けられるほか、メールまたは電話による専用相談窓口の利用も可能です。万一の事故に備え、ドローン保険も完備しているため、ドローン購入後にわざわざ保険の申請手続きを行う必要もありません。

そのほか、ドローン活用に関するリフォーム事業者向けのオンラインセミナーや、個別相談会なども定期的に開催しています。このようにドローンの選定から導入、運用に至るまでトータルなサポートが受けられますので、初めてドローンを業務導入される際は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ドローンには小型から大型までさまざまなものがあり、それぞれ性能や価格が異なります。いずれも基本的には業務利用が可能ですが、小型の場合は飛行可能な距離や時間、大型の場合は価格や法律面の制約があるため、一概にどれが最適とはいえません。予算や用途、性能など複数の観点から比較しつつ、自社の要件を満たしたものを検討しましょう。

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