2021年11月11日

瓦屋根工事技士とは? 関連する資格や取得のメリットも紹介

屋根工事業者が受注数を増やすためには、自社の技術力と作業品質を向上させ、顧客の信頼を得る必要があります。それには屋根工事に関する諸資格の取得が重要です。そこで本記事では、「瓦屋根工事技士」をはじめ屋根工事に関する資格をいくつかピックアップし、その概要や取得方法などについて紹介します。

瓦屋根工事技士とは

「瓦屋根工事技士」とは、瓦の構法や設計・施工・品質管理など、瓦屋根の工事に関する適正な知識と技能を有していることの証明として、「一般社団法人 全日本瓦工事業連盟(以下、全瓦連)」が発行している資格です。近年では、資格の内容も時代に合わせたものへと変化しており、瓦屋根の知識だけでなく建築全般の知識や、若手職人の育成といった部分まで含めて判断されます。

「瓦屋根工事技士」の資格を取得するには、年1回行われる瓦屋根工事技士資格試験に合格し、登録を受ける必要があります。全瓦連の発表によると、令和元年度における同試験の合格率は51.7%、令和2年度では64.4%とのことで、比較的難易度の高い試験と言えるでしょう。また、本資格は5年ごとに更新が必要です。
(参照元:http://www.yane.or.jp/annai/shiken.cgi)

資格取得の方法と受験資格

前述のとおり、「瓦屋根工事技士」の資格取得には、「瓦屋根工事技士資格試験」での合格および登録が必要です。これには最低でも受験料15,000円+登録料5,000円の計20,000円がかかります。また、受験資格として3年以上の実務経験も必須です。

同試験の特徴としては、独学での受験が難しいことが挙げられます。一般的には、開催団体である全瓦連が行っている「瓦屋根工事研修会」を受講してから、試験に臨む人が多いようです。この研修会は例年11月ごろに開催されており、参加料は20,000円(テキスト代含む)です。

試験内容

瓦屋根工事技士試験は学科試験のみで行われ、「四肢択一式試験」と「記述式試験」に分かれています。試験日は例年3月中旬ごろで、試験時間はそれぞれ80分です。

試験内容は、瓦に関する設問はもちろん、建築の歴史や法律などさまざまで、幅広い範囲から出題されています。全瓦連の公式サイトでは過去2年分の試験問題と解答が掲載されていますので、参考までにぜひ確認してみてください。

かわらぶき技能士とは

「瓦屋根工事技士」の関連資格として、「かわらぶき技能士」があります。「かわらぶき」とは、瓦を屋根に設置することを意味しており、その専門家を指すのが「かわらぶき技能士」です。

「かわらぶき技能士」は国家資格にあたる技能検定制度の1つで、1〜3までの等級に分けられています。瓦そのものに関する専門的な知識や、「和型」と呼ばれる専門的な和瓦の施工技術を有していることを証明する資格です。

資格取得の方法と受験資格

「かわらぶき技能士」の資格取得の方法は、各級いずれも「かわらぶき技能検定」への合格です。試験は学科試験と実技試験に分かれており、3級から1級に上がるにつれて難易度が高くなっていきます。以下では、必要な受験資格を等級別に見ていきましょう。

【3級】実務経験不問
3級は、かわらぶき作業の基本的な技能を有していれば、実務経験の有無を問わず受験できます。これから仕事に就こうとしている人はもちろん、工業高校などの専門高校や職業能力開発施設に在籍している人であれば1 年生からでも受検です。

【2級】実務経験2年以上、あるいは3級の合格
2級を受験するには、実務経験が2年以上必要です。ただし、すでに3級の試験を合格している場合は、実務経験を問わず受験できます。

【1級】実務経験7年以上、あるいは2級合格後2年以上の実務経験
1級を受験するには、7年以上の実務経験が必要です。ただし、すでに2級の試験を合格している場合は、合格後2年以上の実務経験を持って受験できるようになります。

このように、等級や取得している資格によって必要となる実務経験が変わるので、よく確認しておきましょう。

試験内容

学科試験は例年7月中旬~9月上旬/1月下旬~2月上旬ごろ、実技試験は6月上旬~9月中旬/12月上旬~2月中旬ごろに行われます(年度や地域による)。各試験の詳細は以下のとおりです。

○学科試験
学科試験は、全50問ほどの設問からなる選択式問題です。試験科目は「屋根」「施工法」「材料」「建築概要」「製図」「安全衛生」から出題され、等級が上がるにつれて内容も複雑なものになっていきます。なお、事前に受験手数料3,100円の納付が必要となるため、準備を忘れないように注意しましょう。

○実技試験
実技試験では、実際にかわらぶき作業を行います。等級によって試験内容や瓦の種類が異なるため、事前にしっかりとチェックしておくことが大切です。また、こちらも受験手数料18,200円(標準)がかかるため、学科試験の分と併せて納付しておきましょう。

【3級】使用する瓦「F型瓦」
・かわらぶきの段取り
・かわらぶき
・かわらぶき屋根の補修

【2級】使用する瓦「和型」、軒先は「万十軒瓦」
・かわらぶきの段取り
・かわらぶき
・かわらぶき屋根の補修

【1級】使用する瓦「和型」、軒先は「一文字瓦」
・かわらぶきの段取り
・かわらぶき
・かわらぶき屋根の補修
・屋根の見取り図および原寸図の作成
・積算および見積り

一般に、かわらぶき技能検定に関しては「実技が鬼門」と言われており、中でも1級の実技は高難易度とされます。試験内容をよく確認し、きちんと技術トレーニングを積んで挑みましょう。

瓦屋根診断技士とは

「瓦屋根診断技士」とは、瓦屋根の適正な診断能力を有することを証明する資格で、耐久性や修理の必要性についてアドバイスが可能です。もちろん、瓦職人としての仕事もできるので、資格取得後の仕事内容は幅広いものとなります。

本資格は「瓦屋根工事技士」および「かわらぶき技能士(2級以上)」の両資格を保持しており、かつ全瓦連の会員でなければ取得できません。つまり、それら2つの上位資格にあたり、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格とも言えます。

さて、なぜこのような最上位資格までが誕生したのでしょうか。その背景には、1995年に発生した阪神・淡路大震災に端を発する、悪徳リフォーム業者の大量発生が関係しています。当時、未曽有の災害に便乗しようとする悪徳業者が後を絶たず、その被害を受けてしまう消費者も少なくありませんでした。そうした事態を受け、消費者が正規の業者を判断できるように設立されたのが「瓦屋根診断技士」です。このような事情から、消費者からの信頼が厚い資格と言えるでしょう。

資格取得の方法と受験資格



「瓦屋根診断技士」の資格を得るためには、「瓦屋根工事技士」「かわらぶき技能士(2級以上)」の両資格を有し、かつ全瓦連の会員に登録したうえで、半日程度の講習会に参加する必要があります。講習の内容は、「瓦屋根の診断における専門的な知識と技術」についてです。これらの条件を満たすことで、「瓦屋根診断技士」の認定を受けられます。

建築板金技能士とは

屋根材・雨どい・外壁・ダクト・水回りなど、建物には基本的に多くの金属製品が使われています。そこで金属板を加工して、これらの建築部位を製作するのが「建築板金」です。「建築板金技能士」とは、この建築板金における一定の技能を認定する国家資格です。こちらも「かわらぶき技能士」と同様に1~3級までの等級が設定されており、等級が上がるにつれて受験資格や試験内容が厳しくなります。

資格取得の方法と受験資格

「建築板金技能士」の資格を得るには、「建築板金技能検定」の合格が必要です。こちらの試験も学科・実技に分かれており、それぞれ前期・後期の年2回開催されます。等級別の受験資格は以下のとおりです。

【3級】実務経験不問
3級は実務経験問わず受験できるため、建築板金に関する基礎的な知識を持っていれば、専門学校生でも取得可能です。

【2級】実務経験2年以上、あるいは3級の合格
2級を受験するには、2年以上の実務経験が必要です。ただし、すでに3級の試験を合格している場合は、実務経験を問わず受験ができます。

【1級】実務経験7年以上、あるいは2級合格後2年以上の実務経験
1級を受験するには、7年以上の実務経験が必要です。ただし、すでに2級の試験を合格している場合は、合格後2年以上の実務経験があれば受験できます。

受験資格に関しては、分野が違うだけで基本的には上述の「かわらぶき技能士」と同様と覚えておけば問題ないでしょう。

試験内容

学科試験は例年7月中旬~9月上旬/翌年1月下旬~2月上旬ごろ、実技試験は6月上旬~9月中旬/12月上旬~2月中旬ごろに行われます(年度や地域による)。各試験の詳細は以下のとおりです。

○学科試験
試験科目は「建築板金加工法一般」「建築板金用機械および器工具一般」「建築構造」「製図」「電気」「安全衛生」「内外装板金施工法」「ダクト板金施工法」となっており、そのうち「内外装板金施工法」と「ダクト板金施工法」はどちらか1問を選ぶ選択形式です。

また、こちらも前述の「かわらぶき技能士」と同様、等級が上がるにつれて内容も複雑になっていきます。さらに、受験手数料3,100円の納付も必要となるため、忘れないよう注意しましょう。

○実技試験
実技試験は「内外装板金作業」と「ダクト板金作業」のうち、いずれか1科目を選択する形式です。どちらも専門的な内容であるため、しっかりと対策しておきましょう。試験内容は等級ごとに異なるので、それぞれよく確認しておくことが大切です。

【3級】および【2級】
・内外装板金作業:内外装板金工事の施工
・ダクト板金作業:ダクトの製作、ダクトの取付工事の施工

【1級】
・内外装板金作業:内外装板金工事の施工、積算および見積り
・ダクト板金作業:ダクトの製作、ダクトの取付工事の施工、積算および見積り

なお、実技試験でも受験手数料18,200円(標準)がかかるため、学科分と併せて納付しておきましょう。

瓦屋根工事技士などの資格を取るメリット

ここまで、屋根工事に関連するさまざまな資格を紹介してきました。しかし、これらの資格の中には、取得が必須ではないものも存在します。例えば建築板金は、特に資格を必要としない仕事です。では、なぜ資格を取得する必要があるのでしょうか。もっといえば、「資格を取得するメリット」とは何なのでしょうか。

それは、ひとえに「顧客の信頼を得られること」です。現代ではスマートフォンが普及し、誰でも簡単に情報を得られるようになりましたが、裏を返せばネットの情報に踊らされ、悪徳業者の餌食となってしまうリスクも高まっています。ですが、これらの資格を有する従業員の情報があれば、話は別です。先にも述べたとおり、瓦屋根工事技士などの資格の有無は、消費者側にとって正規業者か悪徳業者かを見極める一基準となります。

また、資格は職人のノウハウだけでなく、仕事に取り組む姿勢や責任感を計る指標にもなり得ます。つまり、消費者側が正しい判断を下し、業者側との良好な信頼関係を構築するためにも、資格の取得が重要となるのです。

信頼を得るには、屋根の状況が見られるドローンもおすすめ

「顧客の信頼を得るために資格を取ろう」というのが、ここまでのお話でした。しかし、屋根工事業者が信頼を得る方法として有効なものが、もう1つあります。それが、屋根点検におけるドローンの活用です。

従来の屋根点検では、職人がはしごで屋根にのぼり、部分ごとに写真を撮りつつ、問題がありそうな箇所はクローズアップで撮影し、最終的には10〜20枚ほどの写真を用意していたことでしょう。しかし、屋根点検や修理後の確認にドローンを活用することで、全体図が容易に撮れるうえ、ズーム機能により細かな箇所も確認可能となるので、点検作業を1回の空撮で完結できるようになります。その結果、職人が転落するリスクをなくしつつ、作業時間の大幅な短縮へつながるのです。

また、屋根点検や施工後の状態確認をその場で顧客側へ提示できるため、透明度の高い情報の提供が可能となります。これにより、工事品質について理解・納得してもらいやすくなり、顧客に安心感を与えられ、まさに「顧客の信頼を得る」ことにつながるのです。

「いきなりドローンと言われてもハードルが高い」「どのように導入・運用すべきかわからない」など不安があるなら、株式会社CLUEが提供するパッケージサービス「DroneRoofer」の利用がおすすめです。本サービスでは、屋根点検におけるドローンの導入・運用に必要な、あらゆるサポートがワンストップで提供します。上述の資格取得と併せて、ぜひ検討してみてください。

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