降雪地域での安全・正確な作業体制の構築に成功。『DroneRoofer』がもたらした事業活動の変化とは?
齊藤 太基様、渡辺 誠︎様
北海道で屋根工事や外壁塗装などの事業を展開する株式会社TopRunner。外壁屋根塗装のガイソーグループのFC店舗”ガイソー札幌店”としてさまざまな工事を手がけており、2023年には建材販売部門において全国109店舗の中でトップの売上成績を収めました。同社の代表取締役の齊藤太基様ならびに営業担当の渡辺誠︎様に『DroneRoofer(ドローンルーファー)』を取り入れた経緯や得られた効果、日々の業務の中で感じていることを伺いました。
貴社の状況に合う適切な、
DroneRooferの活用方法がわかります。
- ・外装点検を誰でも、安全に実施したい
- ・積算や見積など提案準備を効率化したい
- ・リフォーム提案で他社と差別化したい
目次
『DroneRoofer』によって得られた3つのメリット
ーーードローンを使用した事業活動で変化した点はございますか。
渡辺様 人が屋根に登る必要がなくなったことで安全に作業できるようになっただけではなく、北海道という土地柄、移動距離・時間も長くなってしまう傾向があるのですが、ドローンによって1件あたりの作業時間が短縮できるようになり、より効率的にスケジュールを組めるようになりました。
また、営業だけではなく「施工後の屋根を見せてほしい」といったアフターフォローにおいてもドローンを活用しています。
屋根の状態をきちんと把握できる”正確さ”で適切な見積もり作成が可能に
ーーー”屋根の状態を正確に把握する”という点にも良い影響があったのでしょうか。
齊藤様 屋根の状態を正しく知ることができるようになったため、「現地調査の段階の屋根」と「施工段階の屋根」の状態に乖離がなくなり、正確に見積を出せるようになりました。加えて、これまで急勾配で登れなかったり、降雪の後で確認が難しかったりしたケースにおいてもドローンで点検できるようになりましたね。お客様に対しても正確な情報を提供できるので、きちんと納得してから契約してもらえるようになり顧客満足度にも良い影響を与えていると感じています。
ドローン活用でブランド力アップ。競合他社との明確な差別化に
ーーーそのほかに、ドローンによって得られたメリットはございますか。
齊藤様 ガイソー札幌店のブランド力が向上したことは間違いありません。北海道ではまだドローンを導入している企業が少ないので、営業において「他社に比べて、目視に頼らない点検ができる」とアピールできます。また、ホームページでドローン査定についてPRしたところ、それを閲覧した方から問い合わせが来るようになりました。総じて、技術力や新規顧客開拓力などが我が社のブランド力向上につながっていると確信しています。
さらに、北海道ならではの事情として、無落雪屋根を採用している家屋は、一度家の中に入れてもらい、設置してある梯子から登らなければならないことがあります。やはり、家の中にいきなり業者を入れることに抵抗を感じる方もいますので、ドローンによってお客様にそのような負担をかけることもなくなりました。お客様と関係を構築する入り口の段階で、無駄なストレスを与えないことも顧客満足度にプラスに働きますし、競合他社との差別化を図るうえで重要な視点だと考えています。
導入の決め手はパッケージ型による導入ハードルの低さ
ーーー『DroneRoofer』の導入を決めた理由について教えてください。
齊藤様 インターネット経由で『DroneRoofer』の存在を知りました。他社のサービスも含めて検討していたのですが、資料を送付するだけではなく、CLUEの担当者の方が直接来てくださって丁寧に説明してくれたんです。その中で、パッケージサービスなので保険や飛行申請など必要な手続きをすべてサポートしてくれることを知り、導入が非常に簡単そうだと感じてドローンを取り入れることにしました。
ーーードローンを使用する以前は、どのような課題を抱えていましたか。
渡辺様 雪が降る北海道という土地柄、2階建ての屋根の高さは、本州などの家屋の3階ぐらいの高さに相当します。そのため屋根に登って点検する作業はとても危険であり、足場がないことで危険度もぐっと上がります。さらに気持ちの面において、齊藤や私のような経験のあるベテラン勢であってもいつも怖いと感じながら作業していました。
齊藤様 もうひとつの課題としては、工事の前に正確に屋根の状態を把握できないことです。急勾配の切妻屋根のようにどうしても登れない屋根も存在します。その場合、目視で確認して見積書を作成するのですが、施工段階になり足場を組んで実際に登ってみると、屋根がめくれているなど想定外の状態を発見することがあります。もっと正確に屋根の状態を調べる術はないかと考えている時に出会ったのが『DroneRoofer』でした。
お客様からの高評価の声多数。ドローン作業が自社への注目度や会話のきっかけづくりに貢献
ーーー1台目を導入してからすぐに2台目を導入されたとうかがいました。
齊藤様 1台目を導入した際、顧客に負担をかけることなく点検できること、そして確実な屋根の診断結果を提供できる点において、お客様から高評価をいただき、「ガイソー札幌店はドローンを取り入れて、積極的な姿勢で事業している」と評判が上がっているのを実感していました。そのため、2台体制を敷くことで、より多くのご家庭にドローンによる点検作業を体験してもらえると思い、すぐに追加導入を決めました。
ーーードローン作業が小さなイベントのようになるようなこともあるそうですね。
齊藤様 屋根にドローンを上げていると、小学生などが「ドローンが飛んでいる!」と集まってくることがあるんです。お客様の家に小さいお子さんがいる時も「見学させてください」と楽しそうに見ている。
渡辺様 隣の家の方から「うちも点検してくれないか?」とお願いされたこともあります。
齊藤様 導入前には想定していなかった効果ですが、ドローンがお客様や地域の方々とのコミュニケーションの糸口になっているのはたしかですし、我が社について知ってもらうきっかけにもなっていますね。
導入の足かせとなる飛行申請・ドローンの取り扱いも充実のサポート体制でクリアに
ーーードローンを飛行するための許可申請なども、CLUEのサポートが役立ったとお聞きしています。
齊藤様 そうですね。ドローンを飛ばすための許可申請については、すべてCLUEの方が進めてくれたので助かりました。
渡辺様 周辺に千歳空港や丘珠空港、自衛隊の基地などがあるのですが、このような地域で飛ばす際に必要な飛行ルールや機体のロック解除についても事前に教えてもらえたので、自ら対応できるようになりました。DroneRooferの付帯サービスに「飛行計画かんたん登録くん」というツールがあるのですが、それで事前に飛行禁止エリアを把握できます。法律等のルールに則った適切な運用ができるため、安心感があります。
ーーー導入してからのサポート体制についてはどうでしょうか。
渡辺様 困った時はサポートセンターに電話すれば、色々と教えてもらえるので安心して使っています。
齊藤様 そもそも困った経験が少なく、問い合わせしたのも数回ほどですね。
ーーードローンの取り扱いについて特に難しいと感じることなどはありましたか。
齊藤様 最初に、ドローンを組み立ててバラすのに少し苦戦しました。ですが、方法をレクチャーしてもらってから1週間もすれば自分一人でできるようになりました。操縦については、iPadの『DroneRoofer』アプリに表示される地図で行きたいところをタップすれば、自動操縦でその位置まで進んでくれるので、わかりやすく簡単です。自分で操縦して上げ下げしたり、所定の位置に辿り着くように微調整したりするわけではないので、安全に扱えます。
新たな活路について青写真を描きながら、成長を続ける
ーーー日々の業務で『DroneRoofer』を活用されていますが、今後の発展のために新たな活用方法など考えていらっしゃることはございますか。
齊藤様 今は営業やアフターフォローで使用していますが、将来的に塗装などの作業工程でドローンが使えたら、作業効率化や足場などの費用削減につながるのではないかと考えています。もちろん、飛散の問題など解決しなければならない点があるので、まだまだ先の話だと思いますが。加えて、地域貢献の意味を込めて、災害時などにドローンを何かしら役立てられれば嬉しいですね。
まとめ
株式会社TopRunner(ガイソー札幌店)は、北海道において積極的にドローンを活用したことで、競合他社と比較して業務効率アップや会社全体のブランド力向上などあらゆる点において”頭一つ抜けた状態”を実現できました。また、ドローンによる点検でお客様目線に立ったきめ細やかな営業やアフターフォローが可能となり、会社の知名度アップやイメージアップにもつながっていることを実感されています。
『DroneRoofer』は今後も、得られたメリットを最大限に活かせるよう、またTopRunner様のさらなる発展に向けサポートし続けて参ります。