CASE STUDY

大手ハウスメーカーの信頼を獲得しリフォーム依頼が急増! 業界のスタンダードとなったドローン点検の「安全性」と「効率性」

ケイミューホームテック株式会社
上席執行役員 営業企画部・特需営業部 部長 住田稔明様・特需営業部 リフォーム推進グループ 深田恭央様

「屋根に上らない点検」は、今や大手ハウスメーカーでも推奨されるようになりました。この変革をもたらしたのが、ケイミューホームテック株式会社です。同社は、ドローン機体と屋根・外壁の点検に必要なサービスをオールインワンで提供するサービス『DroneRoofer(ドローンルーファー)』を導入し、全国の営業所で活用しています。同社がドローン点検に対する信頼を築き上げた経緯について、営業企画部・特需営業部長の住田稔明氏とリフォーム推進グループの深田恭央氏にインタビューしました。

DroneRooferの資料

貴社の状況に合う適切な、
DroneRooferの活用方法がわかります。

  • ・外装点検を誰でも、安全に実施したい
  • ・積算や見積など提案準備を効率化したい
  • ・リフォーム提案で他社と差別化したい

ドローンの導入で首都圏を中心に伸びるリフォーム需要に対応

―――御社が『DroneRoofer』を導入した背景と経緯を教えてください。

住田様 当社は屋根外壁の建材製造と販売を行っているケイミュー株式会社の子会社で、主に大手ハウスメーカーの新築住宅工事を請け負っています。
ここ10年ほどは屋根外壁リフォームの分野に力を入れており、現在は工事全体の12~13%をリフォームが占めています。特に直近では、新築工事でお付き合いのある大手ハウスメーカーの大和ハウスリフォーム、ミサワリフォーム、パナソニックリフォームからの屋根外壁リフォーム工事の依頼が増えています。そこで、リフォーム物件の屋根点検における安全性を高めるためにドローンを導入しました。
2019年にまず2台を導入し試験運用を行ったところ、安全性と業務効率の向上が見込めそうだと感じたため、2021年4月から徐々に増やしました。現在は東北から九州までの拠点に合計21台のドローンを配置しており、操縦者は70人になりました。ドローンを活用することで、月に140件ほどのリフォーム案件に対応できています。

ドローン点検の積極的な推進で現れた大手ハウスメーカーの意識変化

―――ドローンで点検を行うことに対して、元請であるハウスメーカーからはどのような反応がありましたか。

住田様 元々大手ハウスメーカーは、現地調査を屋根に上って行うよう要請していました。そのような中、当社は「従業員の安全が第一です」と、ドローン点検を行う方針を示し、ハウスメーカーの了承を得ることができました。
深田様 ドローンの導入当初は「上空から撮った写真で、詳細な屋根の損傷などを確認できるのか」といった懐疑的な意見が寄せられていました。
住田様 しかしその後、徐々にドローン点検がスタンダードになっていき、現在ではミサワリフォームやパナソニックリフォームでは屋根に上ることを全社的に禁止しています。

―――結果として、業界の常識が変わっていったのですね。ドローンに対する懐疑的な声をどのように払拭したのでしょうか。

深田様 点検を行う際、まず上空から屋根全体を確認し「この屋根ならこういうところに異常があるのでは」と予測した上で、ズーム機能を使ったり、角度を変えたりして撮影します。iPadの大きな画面で画像を確認でき、拡大も可能なので、それを見せて説明します。すると、多くの方が「屋根に上がって撮るのと変わらないね」という反応を示し、「安全である上に、全景を俯瞰して見られるので、点検はドローンの方がいいね」と言っていただけます。
住田様 ドローン点検では、単に屋根を撮影するだけで不具合を発見できるわけではなく、社員の技能や経験が不可欠です。当社でドローン点検に携わる社員は皆、深田と同様、屋根リフォーム工事に関する高い経験値を持っており、点検時に見るべきポイントを熟知しています。その確かな知識と経験をもとに説明を積み重ねていくことにより、結果として大手ハウスメーカーも徐々に屋根に上がらない点検を推奨するようになっていったのです。

―――現在、ハウスメーカーからのドローン点検に対する評価はいかがでしょうか。

住田様 ドローン点検では転落事故のリスクがゼロであるため、その点を最も高く評価いただいております。ハウスメーカーとしては、お客様がお住まいの家の屋根での作業中に転落死亡事故が発生することは、最も避けたい事態ですから。
また屋根に上ることによって屋根材が割れることもありますが、ドローンによる点検ではそのリスクもないため安心感があります。

屋根面積の積算業務を効率化。どのような屋根形状でも安全に調査できる

―――その他、ドローンを導入して感じたメリットはありますか。

住田様 業務の効率化が実現したことです。点検作業に必要な人員は2人から1人に減り、また1件あたりの作業時間もわずか30分であるため、1日2件以上の点検がこなせるようになりました。ドローンがなければ、月の点検件数が140件に達することは難しかったでしょうね。

深田様 特にリフォーム案件で家の図面がない場合、従来であれば屋根の上で採寸を行う必要がありました。特に寄棟(よせむね)という形状の屋根の点検では、寸法を取るのに軒先まで行く必要があるため非常に危険です。慎重に作業を行うので、計測だけで30分は時間を取られていました。梯子がかけられないケースでは実測が難しいこともありますしね。ドローンなら屋根の形状を簡単に把握できますし、面積も積算できるため、作業時間が著しく短縮しました。

―――点検の現場において、ドローンを特に重宝している場面はありますか。

深田様 屋根の上からは見えない箇所や、地上からの目視が難しい部分も、ドローンを使用することで効果的に確認できます。たとえば、軒下と外壁の接合部など、ドローンを寄せて様々な角度から撮影できるので、簡単に調査できる点が便利です。

最新のツールであるドローンでの点検に注目が集まっている

―――『DroneRoofer』導入後、どのような反響が寄せられましたか。

住田様 最近ではハウスメーカー系のリフォーム会社からの点検依頼がとても増えています。大阪のパナソニックリフォームや広島の住友林業ホームテックからは、ドローンを使用できるという理由で依頼をいただきました。当社の元請けであるハウスメーカー様が施主様に対して営業活動を行う際、「ドローン点検をしています」と言うと、即座に「では、お願いします」と依頼されるケースが多いです。
深田様 現場での反応も良いですよ。以前は見慣れないドローンに抵抗感を抱く方もいましたが、ドローンの認知度が向上したため、ハウスメーカーの担当者や施主様も興味を示しています。特にご夫婦の場合、旦那様と話が弾むことが多く、ドローンを飛ばしている最中の画像もしっかりご覧いただけます。
住田様 調査現場である住宅の近隣の方々も、ドローンに興味を持ってくださいます。導入当初、分譲住宅地でドローン点検をしていたら、近隣住民が集まってきて「うちの屋根も点検してくれないか」と、その場でハウスメーカーの担当者に依頼があり、後日5件ほど点検したこともあります。最新のツールであるドローンを使用して点検していることは、一般の方へのアピールポイントにもなります。

工事前の現場確認や工事後の定期点検などへ活用の広がりも

―――ドローン利用の今後の展望について考えをお聞かせください。

住田様 当社では住宅以外の工事も請け負っており、工事前の現場確認にもドローンを活用できるのではと考えています。
深田様 新築後1~2年経過してからの屋根点検の相談が、実際に複数寄せられています。工事後の定期点検サービスにドローンを活用すれば、そのようなニーズに応えられると思います。

―――今後、『DroneRoofer』に期待することをお聞かせください。

住田様 ドローン導入により、調査にかかる時間は十分に短縮できました。あとは、点検の間の待ち時間に報告書を作成するなど、隙間時間をうまく活用できれば、さらに業務効率化が進むと思います。

―――ドローンの活用がこれからという建設業界の皆様にメッセージをお願いします。

住田様 建設業界には、長らく「屋根に上って点検しないとちゃんと見られない」という固定観念が根強く残っていると感じます。日常的に屋根に上ることが多い中、その作業の危険性に対する認識が不足している場合もあるのではないでしょうか。
この現状に対して、ドローンの活用が革新的な解決策になると信じています。ドローンを利用すれば高所での危険な作業から解放され、作業効率も向上します。また夏の暑い日でも楽に、従来以上の精度で点検ができるので、同業の皆様にぜひおすすめしたいですね。
また、建設業界では人手不足が常態化しており、若い世代の労働力の確保が大きな課題です。ドローン活用により安全性を確保していることを応募者にアピールすることで、採用活動にもプラスの影響があると思います。
今後、ドローンによる業務変革に取り組む会社が増えていくことで、従来の概念が転換され、建設業界全体がより持続可能な方向に進むと期待しています。

まとめ

現在、多くの大手ハウスメーカーがドローンによる点検を推奨しています。しかし、以前はこれらの企業の多くが「屋根に上っての点検が業界の常識」と考え、ドローンの使用に懐疑的でした。そのような状況下でも、ケイミューホームテック株式会社様はいち早くDroneRooferを導入し、屋根点検に活用しました。この取り組みにより作業の安全性向上と業務効率化が実現し、また技術的な知識をもとに丁寧な説明を行うことで大手ハウスメーカーの信頼を築き上げました。
その結果、ドローンの活用がアピールポイントとなった同社には、大手ハウスメーカー系のリフォーム会社からの依頼が増えており、今後は定期点検サービスなど他の案件にもドローンを活用する方針です。今後も『DroneRoofer』は、ケイミューホームテック株式会社様がより高い水準で安全性・生産性の向上を実現できるよう、引き続きサポートします。

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