ドローンでの屋根点検がもたらす業務効率化で、点検数が約3倍!地域の安全性向上にも貢献するドローンの可能性とは
峯岸様・船橋様・北川様
『DroneRoofer(ドローンルーファー)』は、ドローンによる現地調査に必要なドローン機体、操作アプリ、飛行許可申請やドローン保険にカスタマーサポートまで含まれた、屋根・外装点検の強い味方となるサービスです。
今回は『DroneRoofer』を活用している峯岸工業株式会社様に伺い、代表取締役の峯岸政夫様、工事部の船橋昭様と北川利幸様にお話をお聞きしました。同社は神奈川県横浜市に本社を置き、関東を中心に屋根工事業・板金工事業を展開しています。ベトナム人の実習生を受け入れており、技術者の育成にも積極的な企業です。
貴社の状況に合う適切な、 DroneRooferの活用方法がわかります。
- ・外装点検を誰でも、安全に実施したい
- ・積算や見積など提案準備を効率化したい
- ・リフォーム提案で他社と差別化したい
目次
初めて『DroneRoofer』を知った時は、ドローンで屋根の点検ができることも知らなかった
御社の事業について教えてください。
屋根工事や板金工事、外装工事をメインに行っています。以前はBtoBの建売住宅に携わることが多かったのですが、現在はBtoCにも手を広げて一般のお客様のリフォームなども行っています。また、瓦を再利用した滑り止め剤を用いた防滑工事など、いま行っている事業に関わる様々な知識を取り入れて、新しいことにどんどんチャレンジしています。
―――『DroneRoofer』を導入するまでの経緯を教えてください。
外装工事に携わる企業の集まりがあったのですが、そこにCLUE様が『DroneRoofer』の紹介にいらっしゃったのがきっかけです。実は、それまでは屋根点検にドローンが利用され始めたことを知りませんでした。
『DroneRoofer』を紹介していただく中でドローンによる点検風景の映像を見て、「ドローンを導入している企業もまだ少なくて珍しい取り組みになるし、面白そうだから導入してみよう」と思いました。また、屋根からの滑落事故が多くなっている中、どのように安全性を高めていけばいいかと考えていたのもあったので、その面でもドローンが有効活用できると感じられました。
それに加えて、導入の手軽さも決め手として大きかったです。ドローンを導入するために訓練校に通ったり試験を受けたりする必要もないですし、保険もセットで加入できるので、非常に導入しやすかったです。
4~5回の操作で不安も解消!『DroneRoofer』の活用方法とは
―――初めてドローンを操作した時は、どのように感じましたか。
思った以上に操作が簡単だったので、非常に使いやすいと感じました。それでも最初は、電線が多かったり道が狭かったりする場所での操作が少し不安だったのですが、4~5回ほどドローンを飛ばせば問題なく操作できるようになりました。
―――操作に不安がなくなってからは、『DroneRoofer』をどのように活用していますか。
屋根の点検とお客様への報告書作成で活用しています。人がはしごで屋根に登ると屋根の一部分しか撮影できないのですが、ドローンだと屋根全体を撮影できるのでとても便利だと思います。
また、問い合わせの段階でお客様の住所をうかがい、Google Mapの空撮画像を『DroneRoofer』のアプリに取り込んで積算を行なっています。現調前に屋根の形状を把握できることに加え、概算見積をすることでお客様の予算感も知ることができ、いままで以上にお客様の要望に沿ったご提案を持って実際の点検に向かうことができます。
今ではドローンによる点検が約8割!点検数は約3倍に増加!
―――『DroneRoofer』を導入して、どのような効果が見られましたか。
まず、大きく変わったのは工数です。点検時間が1~2時間から10~20分ほどに短縮できましたし、見積作成にかかる時間も1日から最短2時間になりました。これによって、ドローンの導入後から点検数が徐々に伸びていき、2023年7月現在では約3倍まで増加しています。
今では、屋根点検の約8割がドローンによるものです。むしろドローンで点検してほしいとご依頼されることも多いので、人が屋根に登ることで屋根に傷がついたり、屋根から人が落ちたりしないかというお客様の不安を解消できたのではないかと考えています。
―――お客様の反応はいかがですか。
非常にいいと感じています。ドローンは一般の方にも広く知られていますから、「こんなハイテクなもので屋根を見てもらえるんだ」と喜んでいただいています。近所の方が興味津々で点検の様子を見ていることもありますね。動画を撮影する方も多いです。
また、ドローンで撮影した写真を取り込んでその場で綺麗な報告書を作れるので、お客様へのご説明もスムーズにできます。受注率も上がっていると思います。
―――『DroneRoofer』カスタマーサクセスチームは、御社の取り組みをご支援できましたか。
困った時にいつも丁寧かつ分かりやすくサポートしていただけるので、非常に助けられています。たとえば、飛行場などの近くではドローンの飛行高度に制限があるため、ドローンが飛ばせないようにロックがかかっているため、点検の際には一時的にロックを解除する必要があります。その方法が分からなくて電話で問い合わせた際には、5分ほどですんなりと解決しました。また、ドローンが故障した時にもすぐに代替機を送ってくださって、修理も迅速に行ってもらえました。
先に述べたとおり、弊社はドローンの点検が大きな割合を占めるようになっていますので、ドローンが使えなくなると業務に支障が出てしまいます。そのため、ドローンに対する不安も解消してくれて、ドローンが使用できない時間を最低限にしてくれるカスタマーサクセスチームのサポートには、いつも感謝しております。
犯罪防止や災害時の点検でも活躍!ドローンが地域の安全にもたらす効果とは
―――ドローンがあるからこそ増えた相談などはありますか。
近年は、悪質な屋根工事の訪問販売が増えているんです。それがきっかけで「本当に屋根が壊れているのか、ドローンで見てほしい」と相談されることがあります。特に高齢者の方は役所に相談するケースも多くて、役所から相談が流れてくることも増えました。
現在は役所と連携して、相談窓口の開設などを検討しているところです。これは、ドローンが犯罪防止にも貢献できるということだと感じています。
―――他に、ドローンがあってよかったと感じた場面はありますか。
2021年に千葉で起こった大地震の時には、ドローンがあってよかったと強く感じました。地震が起こった後は、念のために屋根を点検したいと思う方が多いのですが、目には見えない部分が破損している可能性もあるので、人が屋根に登るのはリスクが高いです。また、瓦礫などが落ちている場所には車で向かうこともできません。その時に、コンパクトに運べるドローンを持って点検に向かえたのはよかったです。おかげで、私たちもお客様も安心して屋根の点検ができました。
ドローンと人の適材適所で提供できる、強い信頼感とよりよい関係性
―――御社が感じている、『DroneRoofer』の魅力とはなんでしょうか。
第一に挙げられるのは、安全性が確実に高められる点です。やはり、屋根に登らずに点検ができるというメリットは大きいと思います。そして、それを手軽に実現できるパッケージサービスであることもポイントです。
弊社は全国建築板金業者東京大会といったイベントに参加することも多いのですが、そこでもドローンはよく話題に上がるので、これらのポイントをおすすめしています。
―――最後に、今後の展望を教えてください。
ドローンの屋根点検ができる人材を増やしたいです。ドローンでの点検と初期の見積もりやお客様へのご説明なら基礎知識さえあれば誰でもできるので、必ずしも職人が担当する必要はないんです。営業でも事務でも対応できるとなれば、より多くのご相談にお応えすることができます。人材不足の解消にもつながるのではないでしょうか。
それに、職人はお客様とのやり取りが不得意であることも多いので、コミュニケーションに長けている営業や事務が対応をすることで、お客様も安心して相談ができるのではないか思います。ドローンと営業や事務でお客様に安心していただき、職人の高い技術でお客様に強く信頼していただく。このような適材適所の対応で、多くの方とよりよい関係性を構築できたらいいですね。
まとめ
安全意識が高く、お客様が安心できる屋根点検を心掛けている峯岸工業株式会社。点検の安全性向上や、業務効率化による点検数増加だけではなく、防犯や災害時のケアといった地域の安全にもドローンが貢献できており、ドローンの可能性はますます広がっていきそうです。今後も活躍の場を広げていく峯岸工業株式会社様に、『DroneRoofer』もより一層のお力添えができたらと思います。